癌。

2010.04.16

健康診断で「あやしい」と言われ検査入院をしていた父。

検査の結果を説明しますと病院から呼ばれた。

ん?これは癌。間違いないと確信した私。

九年前に胃がんを患った父だが、その時に感じた感覚と同じだった。

 

不安そうな母を連れ父の病院へ。

 

やはり胃がんだった。
しかし内視鏡できれいに取りきることができたとの説明。
他に転移も無い。

「今回は完治ということで・・・」

若い医者だがハキハキとしたわかりやすい説明だった。

 

病室に戻りにこやかに話す両親を見て思った。
毎日のようにいがみあいをしているくせに、やっぱり長年連れ添った夫婦なんだなぁと。

病室から帰る時、私は父にひとこと告げた。

「じいちゃん、憎まれっ子世にはばかるだね」と。

照れたように笑う父の顔。

 

歳とったよなぁ・・・。

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