自分の心の着地点。

2009.07.22

先日逢った彼。

「親父がどこに居るのかわからないんです」

「どうして?」

「ある日、突然電話がきて会社が倒産したから・・・と。それっきり」

「そうなんだぁ」

「専業主婦の母さんをそのままにして・・・無責任な奴で・・・許せないんです」

彼の母親は未だに離婚はしていないという。
そのことを彼は理解できないと言う。

夫婦って夫婦にしかわからないものが有るんですよね。
いくら子供でも夫婦のことは理解できない・・・知り得ないことでしょうね。

「あんな親父、こっちから捨ててやる!」とさっさと離婚届けを出す人もいるでしょう。

「いつか帰ってくるかもしれない」といつまでも待とうと思う人も居るでしょう。

そこが自分の心の着地点なのだと思う。

これが正解です、などというものが無いのが本当のところで・・・

言えるのは自分がどうしたいのか、ただそれだけです。

それが心の着地点です。

彼のお母さんは同じ女性として立派だと思う。

ともすれば何の努力もせず、ただ男にすがり、しがみついて生きている人も居るのですから。
こういう女性の方がしたたかで悩んでなんかいないものです。
それも心の着地点といえばそれまでですが・・・。

生きているということの意味合いが違う着地点と私は思います。

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